◎刺青という言葉 「刺青」という文字を皆さん一度は見た事があると思います。そしてこれを「いれずみ」と大半の人は読みます。正しくは「しせい」と読むのですが、これは単に一人の小説家がその本のタイトルに使ったのが始めで、今では「入れ墨」、「彫りもの」、「TATTOO」等を総称して刺青と書き、「いれずみ」と読む様になりました。 それでは「入れ墨」、「彫りもの」、「TATTOO」の違いは?と聞かれたらどうでしょう。ほとんどの人が、「そんなものは同じ」と答えると思います。 でもこれらの呼び名はそれぞれに歴史があります。こまかく語ると長くなるので、ここでは簡単に触れておきましょう。まず、「入れ墨」ですが、これはその昔に刑罰として行われたもので、犯罪者がその印として顔、腕などに彫られたものです。 それでは「彫りもの」とは何でしょう。これもその昔、一般民衆が、武士の陣羽織を纏っている勇士に憧れ、陣羽織の絵柄を肌に直接書いてしまう、すなわち彫ってしまったものが、その源です。 ですからその絵柄には、北斎や、国芳といった様な有名な日本画家の描いた浮世絵が用いられました。その為、当時は粋なものとして評価が高かった訳ですが、と同時に、やはり彫るにはかなりの苦痛が伴う訳ですから、勇気だとか、威勢の良さの象徴としても、もてはやされた訳です。当時の町番や、火消し達の間で流行したのもこんな理由があったからです。 最後に「TATTOO」ですが、この語源は「肌絵」といえば分かる様に、欧米諸国では古くから芸術として認められていました。特に、古いイギリス社会においては、貴族だけに許されたファッションとして一般の人々はやりたくても出来ないものでした。 これが一般の人達でもできるようになり、今では誰でもがファッションとして楽しめる様になった訳です。老若男女を問わず、欧米人にTATTOOが多く見られるのはこの為で、その数はかなりのものです。 以上が「入れ墨」、「彫りもの」、「TATTOO」の違いを簡単に書き印したものですが、皆さん、お分かりいただけたでしょうか。 ◎刺青道場 上巻 P14 恵文社より 二代目梵天遊水師匠のお言葉をお借りさせて頂きました。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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