小説 『僕達の日常日記』

プロローグ 『それぞれの日常』 (64)
日常……
それはありきたりなもので価値があるかないのか分からない

ただ人の日常というのは人それぞれで

例えば俺の日常は

学校行って友達と他愛ない話で盛り上がってなど何処にでもいる普通の学生生活

それが俺の日常だ

仕事をしている人は仕事を毎日するのが日常

主婦は掃除をしたり家事をしたりするのが日常だ。

このように日常は人それぞれだ

もちろん人の日常を壊す権利など誰ももっていない

しかし俺の日常は崩れていった

誰に崩されたか分からない

だが……確実に日常は崩れていった

第一章 『過ぎ行く日常と新しい非日常』 (72)
彩の里高校

成績が優秀でもなく、かといって悪いわけでもない

至って普通の奴が通う高校

外見もさして古くもなく設備も悪いわけでもない

各部活でもいい成績を残しているところもあればさほどいい成績を残してるわけでもない部活もあったりなど

至って普通の高校だ。

そんな高校に通っている俺。
『神城 明人』は今居たくもない戦いの中に居た

「ほら!明人、早く手伸ばして」

「いや、別にそんな焦んなくても」

「なにいってんだよ!早くしないとこの『焼きそばパン』が無くなっちゃうだろ?!」

「はぁ……」

そりゃため息もでるだろう
今俺は昼でくそ賑わってる購買にいた
親友の『新川速人』と共に
速人とは中学からの付き合いで元気が有り余ってるんじゃないかと思うほど元気でうるさい奴だ。
見た目とうりスポーツもやるし勝負事には熱いやつなのだ

そんな奴に付き合わされて面倒だが焼きそばパン争奪戦に参加しているのだった

くそ!人の足を踏むな……この……

「よし!ゲット!」

混雑の中で苦戦中の俺の横で速人が声を上げて片手に持つ焼きそばパンを上に掲げている

「よし!じゃあもういいな!」

くるっ……

購買から戻ろうと踵を返した俺は絶句したよ
この……多すぎる生徒達の壁とその迫力のある顔に……



さて……そんな生徒達の壁をなんとか潜り抜け速人と俺(俺は自前の弁当)を食っていた

「いや〜やっぱり死闘を潜り抜けて勝ち取った焼きそばパンは最高だな!」
速人がパンを頬張りながら言う

「そりゃよかったな」

卵焼きを口に運びながら疲れはてた俺は適当に棒読みで返事を返す

「ん!そういえばうちのクラスに明日!転入生が来るんだって!」

声を張り上げる速人

うるさいぞ、お前

「転入生?何でお前がそんなこと知ってるんだ?」

「この学校で俺の知らないことはない!」

キラーンという効果音がピッタリの顔でいう速人
いつもながらの寒さ……関心するな

付き合わされて疲れはてた俺は素っ気なく返事を返す

「ん!そういえばさうちのクラスに明日!転入生が来るって!」

突然声を張り上げる速人
うるさいぞ、お前

「何でお前がそんなこと知ってるんだ?」

「そりゃこの学校で俺に知らないことはないさ!」

キラーンという効果音がピッタリの顔でいう速人

いつものごとく寒い奴だ。
「あーそうですか。」

「でさでさ!その転入生すごく美人らしいんだ!」

「ふーん」

特に興味がわかない俺は適当に返事を返す

もう少しで夏休みだというのに……随分珍しい時期の転入だな

「てなわけで!明日空けといて!」

どんなわけだ……

「何で?」

速人は呆れたようにため息をつく
……くそ。ムカついてきた

「鈍いなぁ明人は!転入してきた美少女に町を案内してあげるんだよ!そして最終的には俺の家に案内するんだ!」

……バカだなお前は……
「案内か……それはいい心がけだな。だがな俺は無理だ。明日は用事がある」

「そんな!じゃあ用事をぶっ飛ばして俺と一緒に……」

速人が変なとこをいい始めたのでめんどくさくなった俺は話している間に食べ終わった弁当を持ち上げ

「ま、なにはともあれ明日は無理だ。じゃあな」
ひらひらと速人に手を振り教室に戻ることにした

かったるい午後の授業を終えて放課後
速人がうるさくなってきたので早めに帰るか





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